対話練習(60冊)

恵三 桜井 · 2021年3月13日
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対話集の使い方

前書き

この説明書は対話集の使い方を説明するものです。英語は覚えれば話せるものですが、その英語を効果的に学ぶのであれば、英語を効果的に覚える仕組みが理解できると楽しく学習となります。

アクティブリコールを上手に使い効率良く覚えていきます。

 

目次

  1. 英語を話すためには... 3

1.1.    英語の運用能力とは... 4

1.2.    表現を覚える... 5

1.3.    アクティブリコール... 6

1.4.    運用負担を楽に... 8

1.5.    累積効果... 8

1.6.    メンテナンスが容易... 11

1.7.    対話集で覚える... 12

2.対話集... 12

2.1.  なぜ対話集なのか... 13

2.2.  基本的な考え方... 14

2.3.  音を聞いて覚える... 15

2.4.  対話の記憶... 16

2.5.  ロールプレイ... 16

3.対話の記憶... 17

3.1.  アクティブリコールで想起... 17

3.2.  パターン補完とパターン分離... 17

3.3.  意味のある情報... 18

3.4.  録音してフィードバックを得る... 19

4.リスニング... 20

4.1.  音の特徴の照合... 20

4.2.  パターン補完... 21

4.3.  英語スクリプトを見る... 21

4.4.  知らない単語の辞書引き... 21

5.  対話練習で学び合い... 22

5.1.  全ての対話を独りで発音... 23

5.2.  各パート音声を使って練習... 23

5.3.  ロールプレイの友達を探す... 23

5.4.  和訳使ってアクティブリコール... 23

5.5.  英語表現を覚えきる... 24

 

1.        英語を話すためには

英語を話したいけど、英語が話せない、この問題の理由はなんでしょうか。英語が話せないのは文法と単語で英語を作ろうとしているからです。英語を話すためには英語を音で覚える必要があります。

 

日本語でも多くの自然な日本語をどんどん覚えました。多くの日本語を覚える事によりあまり意識なく、そして正しい日本語が使えるようになりました。

それはではどう覚えたら良いのでしょうか。それはアクティブリコールで効果的に覚える事ができます。

大事な事はアクティブリコール(想起)を上手に活用して覚える事です。

 

1.1.         英語の運用能力とは

英語を使う運用能力は使える英語表現の記憶量によって決まります。英語を話すのであれば自動化された英語の記憶総量で決まります。リスニングはどれほど英語を音とその意味を覚えているかと言う事になります。

英語を自動化して言えるようになれば、その音は完全覚えていますからリスニングのための練習や学習をする必要はありません。日本語の場合も覚える事により、発音もリスニングもスピーキングも一挙に解決しています。

英語を話す時に必要な知恵は文法や音素のような体系だったシステム的なし知識ではありません。それらは英語の試験用の英語の情報に関する知識なのです。

英語を運用するために必要な知恵は何度も練習して直ぐに使える英語表現であり、聞いた音を瞬時に理解できるための情報です。英語表現をどんどん自動化して覚える事により、英語運用能力の全てが一挙に解決します。

1.2.         全てを同時に学ぶ

英語を話すために覚えるべきことは文法とか語彙ではありません。英語の”Give me a break.”は「私に休みをくれ」と言う意味ではなく、「いい加減にしてくれ」の意味です。

言語の意味は単語が持つのではなく使われ方で意味が決まります。英語の”Thank you.”は「あなたに感謝します」ではなく、「ありがとうございます」と訳されます。日本語の「ありがとうございます」と同じような形で使われているからです。

このように考えると英会話を学ぶためには単語とか文法を学んで英作文をするのではなく、使われている表現の意味を理解して覚える事により、その中に含まれている発音、文法、表現、使い方が学べる事になります。音を覚えるのでリスニングもできるようになります。

その最も効果的な学習はネイティブを真似てフィードバックで矯正する方法です。これらの方法は決して新しい学習方法ではなく、日本語を習得した時に既に体験している事なのです。

言語を分析すると、語彙が文法で形成されているのではなく、多くの表現が集積された事例基盤のシステムであり、英会話はその表現をどうやって効率良く忘れないで覚えるかが最も重要になります。

1.3.         アクティブリコール

掛け算九九は簡単な計算ですが、何度も繰り返し覚えます。これは脳のルール処理が不得手であり、覚えてしまう方が脳の負担が少ないからです。

脳はシナップス間の電気の流れで記憶します。反復練習をするとかアクティブリコールをすると長期増強が発生して自動化され海馬が長期記憶に保存します。これは忘れませんから学習となります。

アクティブリコールで脳は思い出そうとする出力で学習が進みます。

この対話集ではネイティブを真似る事で音をアクティブリコールします。そして覚えたら和訳を見て英語のアクティブリコールをします。

人間の脳の音声認識とか、意味理解における処理能力は凄いものでありません。凄い事ができるのは千数百億とも言える脳細胞のシナップスが多くの回路を作り凄い事ができるようになります。

しかし、その処理能力や判断の速度は非常に遅くリアルタイムでは実用的でありません。そのために事前に何度も練習してその手順を手続き記憶として長期記憶に保存して使います。

例えば歩く事も常にバランスを取る必要がかなり難しい事です。しかし、幼児期に何度も転びながら自動化を学習して、それを使う事によりほぼ意識なくできるのです。これが自動化と呼ばれる理由です。

このように人間の脳は学習して記憶しておくことができる事です。オリンピックで金メダルが取れるのは練習してその学習した結果を記憶しておき、その出力をどんどん改善する事ができるからです。一流のメタリストも日々の練習の賜物なのです。

英語も同じよう学習して自動化をしておけばいつでも使う事ができます。繰り返し練習して覚える手続き記憶は長期記憶として保存され、忘れる事がありません。

その記憶を定着させるためにはアクティブリコールが有効です。覚えた事を思い出す事で記憶が定着して、記憶も鮮明になります。

1.4.         運用負担を楽に

人間が何かをする時にはワーキング・メモリが使われます。するとそのワーキング・メモリでは容量が少ないため多くの事ができません。文法と語彙だけで英語を作るのはとても無理な事です。そのために発音の手順は何度も繰り返し自動化して保存しておきます。

こうすれば英語を話す時にはこの手順をワーキング・メモリで使う事により負担が減ります。これは話す事だけでなく、歩く事、自転車に乗る事、自動車を運転する事等全てが自動化をされている事になります。

英語のリスニングも実は自分が覚えている音との照合になりますから、音素に分解して照合しているのはありません。聞いた音と自分の記憶にある音との照合ですからこれも自動化している事になります。

英会話学習で大事な事は話す時、聞く時に最も負担の掛からない方法で学ぶ事です。その理由は覚えるためには時間が掛かっても学習でカバーできます。しかし、話す時にはなるべく負荷の掛からない方法で学習をする事です。それがリアルタイムで作文するのではなく、事前に忘れないように覚えてしまう事です。

1.5.         累積効果

手続き記憶による長期記憶が増える事により累積効果で覚えるのが楽になります。これはパターン学習をしているためのプライミング効果と呼ばれ、類似の音や関連している音は非常に簡単に覚える事ができるようになります。

人間の脳は似ているものを好む、似ているものは学習しやすいという脳の特徴は非常に都合の良いことです。言語であれば似た音の特徴は非常に覚え易いと言う事になります。それぞれの言語に、例えば日本語とか英語の発音にそれぞれ共通した特徴があるのはそのような似たものは非常に覚え易い特徴があるのです。

その過程で人間は物事の本質を掴み、応用力を身につけ、新しい環境にも対応できるようになります。これこそが脳の学習の本質です。

このことは、一生続く言語学習に共通する大事なプロセスです。もちろん母語ばかりでなく、第二言語習得にも通じる同じ事です。類似な事を学び似てないものを消去するプロセスで最初から英語を学べれば、もっと多くの日本人が英語の達人となると思われます。

脳が記憶するときには、記憶の対象となる事象だけでなく、その「理解の仕方」も同時に記憶しております。手続き記憶は潜在記憶であり無意識に形成される記憶です。それはwhatではなくhowの記憶であるので、一度身に付けてしまうと他の学習に応用が利きます。

つまり学習した知識だけでなく、理解するノウハウまで習得している事になります。そのために、一つのことを学習すると、関連する別の事柄を学習する時にもそのコツを利用することで一段習得が楽になります。

それを繰り返すことが上達への近道といえます。そのために結果として目に見える知識の増大は、理解の仕方の上達に支えられています。

池谷裕二氏によると、Aという事象を理解し記憶した上で、関連するBという事象を覚えようとすると、Aを覚えたときに無意識に習得した手続き記憶が応用され、Aを覚えたときよりも簡単にBを覚えられるという。すなわち「学習の転移」が働いたと言えます。このとき、当然ながらBを覚えた手続き記憶も新たに記憶されている。さらに、このBを覚えた時の手続き記憶が先に覚えたAの理解をさらに深める再補強効果があるという。

言い換えれば、AとBという2つの対象を覚えるとき、それらを覚える際の手続き記憶が相互に理解を助けることになり、合計2の二乗で4つ分の記憶が新たに生まれるという計算になる。さらに3つ目の事象Cを記憶するときも同様に、AとBの手続き記憶が利用されると同時に、Cを理解したときの手続き記憶が先に記憶したAとBの理解を再補強することになる。

このように次々に新しいことを学習していくと、その効果は等比級数的に累積していくことになります。つまり、学習と記憶(勉強量と成績)の関係は、直線的な1次関数ではなく、加速度的に二乗曲線を描いて上昇していくと考えられます。

語彙ネットワークを形成しておりますから、このように記憶の相乗作用は一般的に「累積の効果」があります。記憶の効果は幾何学級数的なカーブを描いて上昇します。

つまり、1、2、4、8、16、32、64と言うように増えていきます。これが加速度的に記憶が増える仕組みです。記憶量を数値的に考えると驚くような速さで覚えていきます。

すなわち学習の効果はすぐには現れず、地道な努力を継続しているうちに徐々に効果を実感でき、そしてある日突然悟りを開いたように理解できるようになります。これこそが上達の本質であり、天才や熟練者と呼ばれる人も初めは初級者だったことを証明できるものです。池谷裕二氏の言葉を借りれば、「嵐の前の静けさ」と「突然の爆発」が隣り合わせなのが脳の性質なのです。

1.6.         メンテナンスが容易

自動化された記憶はそのまま使う事が出来ます。その中で使われている主語や述語や目的語を替えることが頻繁に起きます。その場合にも英語表現が完全に自動化されていればワーキング・メモリの範囲でいろいろな変化に対応ができます。

また記憶にある複数の句を組み合わせて、自分の意図する言葉を作り出す事もできます。これは脳が持つ編集機能です。

そして多くの長記記憶があれば一度聞いて覚えてします事も可能です。母語の日本語の場合であれば特にメモなどを取らずにどんどん新しい単語を覚えています。

言葉は周りにいる人の言葉を使う方が理想的ですから、なるべく聞いた音や表現を真似ることができます。英語でもなるべく周りの人の発音や表現を真似る必要があります。この自動化による英語学習は最初から聞いた音を真似る方法で覚えていきますから、このような言語運用のためのメンテナンスが大変に容易になります。

1.7.      対話集で覚える

英語を自動化するためには反復練習をして覚えなくてはなりません。すると英語を楽しく学習できる方法とその教材が必要になります。

英語を話すためには、日本語と同じように反復練習をして覚えて自動化する事です。その教材としてはストーリー性を持つ対話が最適です。この対話集を学ぶ事でどんどん表現を覚える事ができます。かなりのレベルまでリスニングとスピーキングの能力の向上が可能です。

2.対話集

ここでは教材に使われている対話集の使い方を説明します。

2.1.  なぜ対話集なのか

なぜ対話集を使うかと言えば覚える事が楽になるからです。自動化学習も最初は例文集を使い覚えましたが非常に単調で覚えるのが苦痛です。そこでいろいろ試した結果、対話集を使うのが最も楽しい事が分かりました。

なぜ対話集なら覚えやすのでしょうか。それはいくつかの理由があります。まず自然な表現であり、自然な音で覚えることにあります。

ネイティブが使うあの表現とあの発音はちょっと聴き辛いのですが、実は非常に発音が楽なのです。特にあの速度やイントネーションは真似と発音が楽になり、その結果覚えるのも楽になります。

また、皆が使う英語使う事により相手が理解し易くもなります。対話集は話が展開するのでそれぞれの英語表現に関連していろいろな情報が付加されます。前後の表現とか感情を込めて言う事もできますから、多くの情報も一緒に覚える事になります。それが記憶を促進します。

そして対話集を練習するのが楽しい事です。一人でもなんとかできますが、他の方とやると臨場感があり非常に楽しい体験となります。これが反復練習を知らず知らずに促進してくれます。

2.2.  基本的な考え方

この対話集で学ぶ基本的な考えがあります。それは人間の脳はスピーキングもリスニングも記憶に依存しています。そしてその学習(記憶)は出力に依存していると言う事です。つまり話す時も、聞く時も覚えていなければどうにもならないと言う事です。

英語を覚えなくては聞き取れないし、英語を覚えなくては話せないと言う事です。覚えるためは声で出力をして覚えると言う事です。そして何よりも覚える学習は発音も良くなり、覚えるのも楽になり、覚えれば覚える程楽しくなります。

何よりよりも覚えてしまえば、話す事も聞く事も同時に解決します。もちろん、反復練習で発音に注意すれば発音の問題も解決します。そのまま自然な表現を覚える事により文法も必用ありません。

音声を科学的に分析すると英語(言語)の音声は連続的に変化する音のストリームであります。そして英語を話すと言う事は英語ネイティブのような発音で、英語ネイティブが使う表現で話すべきなのです。英語のネイティブの発音は音のストリームであり、発音し易く、覚え易い音です。反復練習をすることにより記憶が促進されます。

2.3.  音を聞いて覚える

言語の基本は音声です。そして日本語を覚えた時も周りの人が話す普通の日本語を聞いてそのまま真似をしました。英語を話すには英語が聞けなければなりません。

しかし、英語を話すためには音でおぼえるのが最も効果的です。脳の学習は出力依存であるからです。日本語でも一つずつ表現を覚えました。話す事と聞く事を同時に進める方がより効果的です。

そのためにはまず音を聞いて覚えてください。英文を見るのは構いませんが、音を直接聞いて覚える方が楽に覚える事ができます。

2.4.  対話の記憶

英語の意味が理解できたら、次にその英語を音で覚える練習をしてください。聞いた音声のアクティブリコールで記憶が強化されます。音を覚える時は全体的な音で捉えてください。全体の6割から7割を覚えたら日本語を見ながら英語で言ってみてください。そして録音してフィードバックとってください。自分の間違えた部分や発音の悪いところをチェックしながら聞いてください。

もし聞いた音声の英語でなくても、他の英語でも良い場合は聞いた音に拘る事はありません。もし判断がつかない時は聞いた音を優先してください。

2.5.  ロールプレイ

この対話練習の最も楽しい練習はこの対話練習です。例文を覚えるよりはずっと楽しいのです。

英語が話せるようになれば、英語を話す友達になってもらえます。大事な友達ですから十分な練習をして誠実な対応をしてください。双方が十分な練習をしていれば大変楽しい練習となります。

3.対話表現の記憶

英語の運用能力は自動化された英語の総量で決まります。英語を覚える時には忘れないように覚える事が大事になります。

対話練習が面白いのはどんどん覚える事ができ、自分で使える表現が増える事です。英語運用スキルの向上が実感できる事です。

3.1.  アクティブリコールで想起

最初のリスニングの時に英語の聞いてもらいました。そしてここでは意味を理解して音声を覚えてください。音声をアクティブリコールする事で記憶が強化されます。ここでは聞いた音を完璧に覚えるのではなく、自然な英語であれば、自分の言い易い英語で覚えてかまいません。

自然な英語がどうかの判断がつかない場合は聞いた音を真似てください。聞いた音を思い出す事でアクティブラーニングが作用して記憶が定着します。

3.2.  二つのアクティブリコール

教材には記憶強化のために、二つのアクティブリコールの練習のトピックが用意されています。

 ネイティブの音声のリコール

ネイティブの音声を真似ます。聞いてから真似るのでその音声をリコールする事になります。音声のリコールで記憶が強化されます。

和訳を見て英文のリコール

英語を覚えたら、和訳を見てアクティブリコールをします。つまり和訳をトリガーとしながら英語をアクティブリコールする事になります。

自分の言いたい事を覚えた英語でリコールします。

3.3.  意味のある情報

英語を学ぶ時には意味のある情報の方が覚え易くなります。その意味では文法や単語や発音に分解して学ぶとその意味は失われてしまいます。英語の“This is a pen.”も意味を持っていますが、興味のある表現ではありません。文法を教えるのが目的になっているからです。英語を表現で覚えるなら、それぞれが意味のある方が楽しい学習であり、その結果脳が覚え易くなります。

英語を6割から7割を覚えたら、日本語を見て英語を言ってください。すると自分が英語で言えない部分が分かります。分からない部分は英語のスクリプトを見てください。発音は音声を参考にしてください。

最後に日本語を見て英語を言ってみてください。聞いた音を完全に覚えなくても英語で十分に通じる表現なら構いません。もしその判断に迷う場合は聞いた英語を使ってください。

英語をどんどん覚える事により同じ日本語に対応する英語がどんどん増えます。英語の表現が使えるかどうかを判断することも英語話す上では大変に重要な事です。この場合も録音して悪い部分を直してください。

3.4.  録音してフィードバックを得る

日本語を見て英語で発音したら、録音してください。そして自分の発音の悪い部分、そして間違った表現の部分を探してください。何度も言っていますが、聞いた音声と同じ英語でなくても十分に通用する英語なら構いません。

あの音を完全に覚える事でなく、日本語にふさわしい英語を覚える事が大事です。知っている英語が増えるにつけいろいろな英語が出てくるはずです。

4.リスニング 

この対話集では、まずリスニングの練習から始めます。効果的なリスニングをするために大事なステップですので手順に従って練習を進めてください。

自動化学習は英語の音とその意味を自動化して覚える学習です。その英語の音声を理解する事が最初です。意味の分からない英語を覚えるは大変に難しい事です。

4.1.  音の特徴の照合

英語の音声認識は記憶にある音と、聞いた音の、音の特徴の照合です。英語の音を覚えないと聞き取れません。

まず英語スクリプトを見ないで英語の音声だけを聞いてください。英語の音声が聞き取れないのはその音が記憶にないからです。聞き取りをするためには英語の音を覚えるしかありません。知らない単語が聞き取れないのは当然の結果です。

しかし、自分の知っている英語が聞き取れないのは大変残念ですから、なるべく早く覚えてください。聞き取れない場合でも前後の関係からどのような音なのか想像してみてください。いろいろ関連付ければ知らない単語もある程度は意味が分かるかも知れません。

まず全体的なストーリーを捉えるようにしてください。そしてそれぞれの英語を聞き取るようにしてください。

4.2.  パターン補完とパターン分離

音を覚えるために2つの特性を活用します。

パターン補完

記憶を呼び起こすとき、多くは何かがきっかけとなります。脳は情報の断片から記憶全体を復元します。このプロセスはほぼ自動的に行われており、パターン補完と呼ばれています。過去の記憶が多ければ多いほど、また経験が豊かであればあるほど、うまくパターン補完ができるようになります。

単語を覚えるよりは表現として覚える方が使う時には実践的です。

パターン補完は全体の音を覚えるための思い出しです。

パターン分離

記憶がさらに積み重なると、今までわからなかった微妙な違いに気づくようになり、見分けの能力が芽生えきます。このように小さな差異を区別する能力はパターン分離と呼ばれます。

これはよりネイティブの音の特徴を分離して発音が良くなります。そして同時に最適化された調音を学びます。これは特徴を抽出するAIのディープラーニングと同じ学習方法です。

情報を長期記憶に移動させるには、精緻化(elaboration)が必要です。これには、自分がすでに知っていること既存知識に新たな情報を関連付ける必要があります。

これはネイティブのような自然な発音のための思い出しです。

思い出して分かる場合があるかも知れません。少なくとも4回か5回は粘ってみてください。想像力を働かして聞いてみてください。

4.3.  英語スクリプトを見る

しかし、4~5回聞いて分からない時は確認のために英語を見てください。分からない音は回数を繰り返せば分かると言うものではありません。そしてその音を覚えてください。英語が聞き取れないのはその音を覚えていないからですから、覚えてしまえば次に聞き取れます。

想像力を使っても、どうしても聞き取れない英語は英語のスクリプトを見て確認してください。分からない英語を何度も聞けば分かるようになるというものでありません。

知らない英語であれば心配ありません。覚えるだけの事です。しかし、その英語が自分の知っている英語なら、大変に残念な事であり必ず覚えるようにしてください。覚える英語は音素の並びではなく、連続的に変化する音のストリームです。

4.4.  知らない単語の辞書引き

知らない単語があれば辞書で引いてその意味や読み方を覚えてください。覚えるならその単語だけでなく、その単語を含む表現を覚える方が効果的です。

分からない単語はとりあえずどのような意味になるか予測をしてください。これからは未知語との戦いですから、これから知らない単語をどう克服するになります。それから辞書でひいて正しい意味を理解してください。

 

5.  対話練習で学び合い

クラスメートとチームで作業することで、学習者はお互いから学ぶことができます。これは、教師から受け入れたり理解したりしていない可能性のある情報を保持するのに役立ちます。

脳志向型学習指導のコア原則の1つが、他の学生の脳と相互作用するときに学生の脳がよりよく発達することであることを知っていることは、それ自体が有益です。

何世紀にもわたって、多くの教育者は、学生は他の学生との競争によって動機付けられていると考えていましたが、脳志向型学習専門家は、協力が学習するためのより良い方法であることが多いと信じています。

まず独りで対話練習をしてください。なかなか感情を込めるのが難しいのですが、なるべく気持ちを込めて言ってください。気持ち込めると覚えるが楽になります。

5.1.  全ての対話を独りで発音

初期の練習の段階では一人で全部のパートを練習してください。この段階では十分な感情が移入できないかも知れません。まずは覚える事が先です。

必ずしも聞いた英語でなくても、日本語に合う自然な英語であれば十分です。自分の英語が十分であるかどうか迷う場合は教材の英語表現を使ってください。

5.2.  各パート音声を使って練習

会話のパート音を相手に対話練習をしてください。なるべく感情を込めて話してください。もし録音できるなら録音して聞いてみてください。

英語学習の広場で友達を探し、ロールプレイをしてください。

5.3.  ロールプレイの友達を探す

英語学習のコミュニティがありますからまず参加してください。そして友達を見つけてください。対話練習を希望する場合にはそれも書いてください。何番の対話練習するのかも書いてください。

5.4.  和訳使ってアクティブリコール

友達が見つかったら対話練習の日時を決めてください。そして定期的な練習ができるならそれも打診してみてください。必ず十分練習をして、自分の英語の自慢ができる状態で友達とのロールプレイをしてください。

この段階では和訳を見ながらつまり言いたい事を覚えている英語で話してもらいます。このアクティブリコールで記憶が定着します。

 

5.5.  英語表現を覚えきる

完全に覚せてしまうまで練習してください。理想的には手続き記憶で長期記憶に保存できると忘れる事がありません。しかし、これは実際には分かりません。自然な発音で意識無く言える状態にする事です。

つまり復習をしなくても十分に対話ができようにして覚える事が大事です。忘れなければ記憶にある英語表現はどんどん加算されるだけです。

練習をする場合に1回に長時間するよりは、日に分けた方が記憶し易くなります。できれば1日に数回でも良いのですが、数週間に渡って練習をすれば手続き記憶で長期記憶に保存される事が多くなります。

どのくらいやれば忘れない状態かは覚えた対話を使いいろいろ試してみてください。

 

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